鉄人集録記

仙台宮城DC号集録記その1

2008年10月1日から12月31日までの期間で開催された仙台宮城DCのオープニングイベント列車として、10月1日と10月4・5日に仙台駅から小牛田駅までD51498が東北本線で運転された。
本運転に先立ち、9月24日から9月29日まで試運転が行われた。
仙台駅からSL列車が出発するのは1982年に行われた「未来の東北博覧会」で、仙台駅から会場までのアクセス列車としてC56型機関車が開催期間中に走って以来のことで、更に陸前山王駅から小牛田駅までの東北本線では、電化後初めてのことである。


仙台宮城DC号集録記 その1




2008年9月24日:JR東北本線SL仙台宮城DC号試運転初日

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1)第一集録地:松島町・品井沼地区(鹿島台駅〜品井沼駅間)
  
運行計画が、小牛田駅から仙台駅までED75機関車が先頭牽引でEL仙台宮城DC号として運行され、仙台駅から小牛田駅までをSL仙台宮城DC号として運転されるものであった。
今回の集録開始は、吉田川鉄橋でEL仙台宮城DC号試運転列車を撮ることから始めることにした。
秋晴れに恵まれた試運転初日の吉田川鉄橋には、EL機関車に牽引された旧型客車の最後尾にD51498が連結されて、ゆっくりした足取りで登場してきた。(列車登場:Am.08:40)

2)第二集録地:松島町・西行戻し松公園(塩釜駅〜松島駅間)
  
 
日本三景・松島の代表的な景観地である西行戻し松公園でのSL列車走行光景を夢見ていたので、最初の集録を念願の地で行った。(列車登場:Pm.14:42)
瞬時の撮影で吐煙走行は見込まれないのを承知の上で、景観重視で行うことにした。初めての試運転の為なのか、ここでもゆっくりした足取りであった。

3)第三集録地:松島町・品井沼地区(品井沼駅〜鹿島台駅間)
  
念願の松島景観地での集録後に吉田川鉄橋に急行して、吉田川を渡るD51列車を集録した。東北本線電化後初めてのSL列車自走光景の出現である。
SL列車運行のデーター集めと思われるほど、ゆっくりとした運行であった。(列車登場:Pm.15:08)
午前中は穏やかな天候であったが、午後には強風が吹き始めた。

4)第四集録地:松山町・鳴瀬川鉄橋(松山駅〜鹿島台駅間)
  
吉田川鉄橋でのSL列車走行光景を集録して、さらに鳴瀬川鉄橋まで急行して小牛田駅へ帰着する光景を撮ることにした。
鳴瀬川一体には烈風が吹きすさぶ状況で、D51牽引列車は無事に試運転初日の務めを果たしつつあった。(列車登場:Pm.15:43)

今回の東北本線でのSL列車運行では、東北本線の定期電車の運行本数が多い為に、途中駅の陸前山王駅・松島駅・鹿島台駅で後続電車を先発させるための時間調整停車があった。
この停車時間を利用して、先回り撮影が可能であった。