鉄人集録記

最新集録紀行その3
2010年4月3日に磐越西線のSLばんえつ物語号定期運行開始のファーストランを集録する前に、会津鉄道の湯野上温泉付近の我が思い出の地探訪を行った。
国鉄時代のSL終焉期の会津線・只見線のSL列車集録に訪れていた湯野上・桑原・舟子などの現状を探訪する目的で、早朝5時頃に湯野上駅に立ち寄った。
約35年ぶりに訪れた湯野上駅であった。

最新集録紀行その3




2010年4月3日:会津鉄道湯野上温泉探訪録
今回の集録紀行は磐越西線に行く前に会津鉄道の湯野上温泉駅に立ち寄り、旧会津線時代の名残を探訪してきた.

1)第一集録地:下郷町湯野上温泉地区(湯野上駅)
 
  
4月3日午前5時頃に風もなく森閑とした暗闇のなかにたたずむ湯野上温泉駅に到着した。約35年前に訪れた当時の駅舎のフォルムと変わらぬ駅舎を大変懐かしく感じた。
駅のホームやホーム脇の桜並木も当時の面影を残していて、今でも桜満開の頃の華やかな湯野上温泉駅の景色は変わらぬように思えた。
  
約35年前に湯野上駅でのSL貨物列車発車光景や桑原駅間の第三大川鉄橋での光景などの思い出が、懐かしく蘇えってきた。

2)第二集録地:桑原地区(芦ノ牧温泉南駅)
   
湯野上温泉駅の次に旧桑原駅(芦ノ牧温泉南駅)を訪ねることにして、桑原集落移転先に行ってみた。
旧桑原駅は舟子駅と湯野上駅間の大川(阿賀川)岸辺にある宿場町で、駅には給水塔があり下りSL列車の給水停車駅であった。
大川ダム湖完成後には湖底に沈み、桑原集落は高台に移転し会津線も敷設換えされて、現在の会津鉄道となっている。
   
新桑原駅である芦ノ牧温泉南駅はコンクリート製の駅舎で新桑原集落の中心部にあった。ホームに降りてみたが、当時の名残となるものは一切なかった。
しかし、駅前の桑原集会場前に移転記念碑と当時の桑原駅名表示板が設置されていたのが、唯一の名残を思わせるものであった。

3)第三集録地:舟子地区(大川ダム公園駅)
  
大川ダム湖完成時に舟子駅も移転して「大川ダム公園駅」と改名されて舟子地区の高台にあった。
大川ダム公園としてオートキャンプ場があったが、駅周辺は人家もなく荒野が広がっていて大川ダム堰堤を臨む事ができる場所であった。
 
当時の舟子集落は桑原駅から急勾配を登り舟子トンネルを抜け出たところにあり、静かな山村であった。