鉄人集録記

2008年陸羽東線集録記その1

2008年12月20〜21日にJR陸羽東線でSL湯けむり号が運転された。
仙台宮城DCの終盤イベント列車として当初D51による運転予定であったが、試運転予定直前に発生したD51の重大トラブルによりC11325が急遽代役を務める事になり、試運転が12月18〜19日に行われた。
国鉄時代にC58の活躍路線であった陸羽東線で、
国鉄時代も含めてC11機関車が走ったのは今回が初めての事であった。

12月18日明け方の濃霧の影響で定期列車の遅延運転下でC11湯けむり号試運転は開始された。

陸羽東線2008 その1




2008年12月18日:陸羽東線SL湯けむり号試運転列車

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1)第一集録地:北浦地区(北浦駅)
    
濃霧が消えのこる中をC11325機関車は黒煙を吹き上げて力走してきた。
これから始まる奥羽山脈越えのために、DL後補機の援助を受けてやってきた。(列車登場:Am.09:01)

2)第二集録地:池月地区(矢木下踏切)
    
池月駅で上り定期列車との列車交換のために暫時停車した後、素晴らしい爆煙を吹き上げて出発してきた。(列車登場:Am.10:30)

3)第三集録地:鳴子地区(鳴子トンネル飛び出し)
    
この場所での集録は以前から集録機会を狙っていたところで、冬枯れの時期にこそ集録できる場所であった。
列車が鳴子温泉駅から始まる長い登り勾配を登りつめて突入した鳴子トンネルの出口で、名峡鳴子峡谷に架かる第一大谷川鉄橋を渡り、すぐに第一中山平トンネルに突入する。
わずか数秒の出来事であった。(列車登場:Am.11:18)

4)第四集録地:堺田地区(堺田駅)
  
雪が舞う中を分水嶺のある堺田駅にC11湯けむり号試運転列車は苦闘を終えて登場してきた。
暖冬のために積雪のない堺田駅であったが、多少吹雪ぎみの状況の中で、豆タンクと思えぬ走りっぷりであった。(列車登場:Am.11:35)

5)第五集録地:東長沢地区(第二小国川鉄橋)
  
霧が立ち込める東長沢地区に瀬見峡谷を抜けて白煙を吹き上げて登場してきた。
第二小国川鉄橋を渡り長沢駅に向かって急こう配を登って行った。(列車登場:Pm.12:27)

D51498の代役を務めたC11325は12系客車4両をDLの後補機の援助を受けながら、無事に奥羽山脈を越えてきた。
陸羽東線史上初めてのC11機関車による旅客列車の試運転運行は無事に終了した。