２００９年1２月集録記

２００９年１2月20日：磐越西線ＳＬばんえつ物語号クリスマス列車集録紀行

磐越西線ＳＬばんえつ物語号の冬のイベントであるクリスマス列車が１２月１９・２０・２３日に行われました。
今年のクリスマス運転は待望の雪が積もる中を走る事になり、沿線には例年になく多くの撮影者が集まっていました。
しかし、三年ぶりの大雪で定期列車を含めて大幅遅延運転となっていました。
1）12月20日・第一集録地：阿賀町鹿瀬地区（阿賀野川深戸鉄橋）

クリスマス列車での恒例のイベントである日出谷駅での花火打ち上げが１２月２０日に行われるとのことで、今回の集録は１２月２０日に行いました。
１２月２０日の午前２時に居住地の仙台を出発して東北道で現地入りしました。仙台でも積雪が１５ｃｍほどあり、列車が運休にならない事を願いつつ現地入りしたのでした。
現地入りして、当初予定していた撮影場所は多量の積雪のために撮影を断念して撮影可能な場所を探索した結果、深戸鉄橋の定番ポイントで撮る事にして待機体制に入りました。
しかし、降る雪状況がボタ雪混じりの本降りになり視界不良になってきたので、止むなく深戸跨道橋付近から撮る事にしたのでした。（列車登場：Ａｍ.11：47）
降る雪に霞む深戸鉄橋に貴婦人が現れたのは、定刻１０分遅れで鉄路の積雪を蹴散らしながら驀進してきました。

2）12月20日・第二集録地：阿賀町日出谷地区（日出谷駅）

深戸での集録後に日出谷に移動して、日出谷ナイトショウ集録の為に撮影場所探しを行う事にしました。日出谷では深戸ほどの降り方ではないものの降雪が続いていました。
この段階では花火打ち上げの準備は進んでいましたが、中止になる可能性もある微妙な状況でした。
しかし次第に降雪が少なくなり、午後１５時過ぎには雪も止み花火打ち上げが行われる事に成り、改めて撮影場所の確保を行い待機に入りました。
定期列車は定刻一時間遅れで運転されていて、クリスマス列車も同様の遅れがある事がわかりました。
日出谷駅ホーム上には６０ｃｍほどの積雪があり、撮影する場所の確保にも支障をきたすほどでした。

暗闇に包まれた日出谷地区に華やかなイルミネーションの光が瞬く日出谷駅でナイトショウが始まる時が訪れました。（列車登場：Ｐｍ.18：10）
一年に一度の賑やかな日出谷駅のナイトショウの始まりに、地元の日出谷小学校の生徒・ＰＴＡ・教師の皆さんと住民の皆さんの歓迎を受けてＳＬ列車が到着しました。
車窓から乗客の皆さんの「わー綺麗ね～！」の声に、地元主催者が「ありがとうございます！」の返答の声が印象的でした。

まもなくすると、周囲の山々に響き渡る「ヒュ～・ドーン」という打ち上げ花火が打ちあがると、ホーム上や列車から一斉に歓声が挙がり日出谷ナイトショウが最高潮になりました。
打ち上げ花火が終わるとともに、貴婦人の汽笛が「三・三・七拍子調」に響き渡り、ＳＬ列車は出発して行きました。
ホーム上の主催者から「また、来年もやりますよ～！また、来てください～！」と乗客に向かって声かけしていました。
日出谷駅の聖夜ナイトショウの約５分間のイベントも無事終了して、再び日出谷の静けさが戻ってきました。

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