鉄人集録記

釜石線での復活記
その2

1)2004年6月26日の集録:
2004年6月26〜27日運行のSL銀河ドリーム号の集録紀行。

1995年12月23〜24日のSL銀河ドリーム号から行われていた釜石線全線を走破する鉄人も、2004年6月の運転が最後に成ってしまった。


釜石線での復活記 その2


1967年に国鉄無煙化計画により釜石線から姿を消した鉄人が、1988年に奇跡的な復活を遂げたD51498機関車により

1989年7月28〜30日に初めて釜石線の花巻〜遠野間で、SL D51498号として復活運転された。





2004年6月26日:釜石線SL銀河ドリーム号本運転集録紀行
1)第一集録地:宮守村笠平地区(旧江刺街道踏切)
  
此の時の集録は雨降る中での撮影となり、雨でも車内から撮れる場所を探して撮る事にした。釜石線の宮守付近の撮影地を早朝から探索して、最終的に此の場所にて撮る事にした。
宮守駅を発車の汽笛が聞こえてから、周囲の山にドラフト音を響きわたらせてメガネ橋(宮守川鉄橋)を渡って猛煙を吹き上げて、ゆっくりと驀進してきた。

2)第二集録地:住田町上有住地区(気仙川鉄橋)
   
宮守で集録後に上有住に急行して、上有住駅発車光景を集録する事にした。上有住を訪れたのは1991年以来の13年ぶりのことであった。
今回の上有住での集録は、気仙川鉄橋で上有住駅発車の猛煙を期待して集録を行ったのであるが、鉄橋手前で煙は薄くなってしまった。
気仙川鉄橋を渡り終えると全長2975mの路線最長トンネルに突入して、陸中大橋駅に向かって仙人峠を下って行った。

3)第三集録地:釜石市洞泉地区(第一甲子川鉄橋)
  
返しの上り列車は、長い急勾配を登ってくる驀進光景を期待して、第一甲子川鉄橋付近で撮る事にした。
小雨が降りしきる中で、甲子川の山峡区間に汽笛とドラフト音を轟かせて、大爆煙を吹き上げて驀進してきた鉄人を目にした時には改めてD51の勇壮さを実感したのである。
此処の上有住駅では、上り急行列車「陸中号」と列車交換が行われた。

4)第四集録地:遠野市足ヶ瀬地区(足ヶ瀬駅)
 
鉄人が陸中大橋で小休止している間に先回りして足ヶ瀬駅で待ち受ける事にした。
陸中大橋駅でDL2機が前補機として増結され、仙人峠を登り切って峠の駅である足ヶ瀬駅に現れた。
此処で、支援機のDL2機が役目を終えて、先発して帰って行った。

5)第五集録地:遠野市綾織地区(日詰街道踏切)
 
今回最後の集録は、遠野の道の駅(遠野風の丘)付近の日詰街道踏切で行った。
遠野駅を出発したSL列車は、猿ヶ石川に沿って国道と並走しながら快走してきた。
後日判ったことであるが、今回のSL銀河ドリーム号の運行が最後に成るとは夢にも思わぬことであった。